嘘つき男と委員長
高校三年生になった私の日課。
それは、クラスの嘘つき男の言葉を判別しながら本を読むことと。
意味の無いことから、結構深いところまでを、嘘で装飾しているその男子。
密かに、人の顔を窺って生活をしてきたせいか、
なんとなく嘘か真かを理解できる私は、その男子の言葉を判別する。
これは、どこに繋がるのだろう。
いいえ、繋がらないわ。
教室の隅っこから、私は今日も嘘つき男を観察する。
そんな彼女の日常。
〜本編〜
1.始まり 4.前触れ |
2.きっかけ 5.解ける |
3.変動 |
〜短編〜
嘘つき男の休み時間