2020年.

 Computerのイノベーションが起こり、ユビキタス社会が実現されていた社会。

 ふっ、と浮き上がって来たコードネームがあった。

 半端無い技術力と知識力を見せつけ、ある時は、大手会社の汚職を、ある時は、世界を混乱させるようなウイルスを仕掛け、ある時は、政府のHPをクラックした。

 善なのか悪なのか、それすらも分からない混沌色。

 彼の人は、自分を

 

 CPU

 

 と、名乗った。

 

 そして、G県、X市。

 私立時雨高等学校、第二コンピューター室。

 EDP同好会に占拠されている、一室。

 7台のPCを残し、膨大な本と、資料に囲まれ、談話室と化している部屋。

 

 そこに、“CPU”が居た。

 そんな彼らの物語。

 

 

桐原 煉 

 美形、腹黒、毒舌、博識、頭良い。

 出来ない人を理解できず、理解しようともせず、付き合えないという人。

 専門はプログラミング、クラック(破壊活動)

 愛用は、WindowsXP(改造ずみ)、Mac.6.0 Linux-odd。それぞれ、情報収集用、画像編集用、プログラミング用と使い分けている。

 家は金持ちで、とある財団の長子。そのため、学校側も彼が滅茶苦茶な事をやっても口出しができない。

 煌とは幼馴染で、基本彼女と一緒にいる。

 趣味は、彼女の髪を弄る事と、プログラミング。

 

 

氷雨 煌 

 黒髪、ロング、髪型は煉任せ、カッコいいお姉様、頭良し、記憶力が半端無い。

 CPUの中では、一番まともかもしれない。凛とした雰囲気の持ち主で、男子生徒の憧れの的。

 専門はシスアド。ネットワーク管理者。そして、情報集め。

 SEも主に彼女であり、桜の欲求を纏め、要求定義書にし、煉に渡している。

 愛用は、楸が作ったハードと、煉が改造した、Linux-oddOSとして入れている。

 毒はきの煉にも、きっちり返すか、流すかのどちらかが出来る、凄い幼馴染。

 煉も、煌だけには勝てないと思っているらしい。

 良家のお嬢らしい。

 

 

三沢 楸

 細身、小柄、二面性人間。工学系。

 波長の合う人といなければ、やる気ゼロ人間と化す、良く分からない子。(かといって、つるんでいる人たちが嫌いなわけじゃない。むしろ好きだし、気に入っているけど、工学的なやる気とは別問題)

 CPUの人たちとは、波長が合うらしい。

 普段は、「俺」で全くやる気の無い問題児。今時の高校生? 素は「僕」で、CPU活動に意欲的である。

 高校内では、波長の合う人間が、CPUメンバーしか居ないらしく、本来の実力も何も出さないでいるので、テストの結果は後ろから数えた方が早い。(が、ちゃっかり赤点と補修は免れる程度だ)

 工学系の会社の社長の息子。

 

 

杉乃浦 桜

 標準身長、細身、セミロング、少し癖毛、流している。

 古文書、知識担当。パソコンで調べれない範囲を調べてくれる。

 一般ユーザーの視点で欲求を言ってくれるので、煌は桜から製作のヒントを貰っている。

 かなりの文系で、国語全て、日本史、世界史は、ほぼ満点。現社のみ90後半から満点。科学、物理、数学は駄目らしい。

 一般常識はこの人が一番知っていると思う。

 自宅には、桜専用の書斎があるという。

 大手出版会社、上役の娘。

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