藤原一家也


先祖に悪魔との合の子が何人かいたので、時々不思議な力を持つ子が産まれる巫一族。

その血を継いでいる左大臣家の4兄弟は生まれつきの力を使いつつも普通の人として、仕事に精を出す日々を送っている。

4男の冬幸は、月に一度の割合で事件に巻き込まれるが、力を合わせて(兄達3人は可愛い末っ子命のため)見事解決する。



藤原冬幸 [17]
おっとり&ぼんやりした左大臣家の四男。
身体能力・頭脳・外見は兄達に比べると地味な印象を受ける。
現在の地位は、大学寮の算学生。
超がつくブラコン兄達三人からの、重すぎる愛を受け続けて17年。
「自分で何でも出来るように」と目下努力中だが、可愛がりたいばかりの兄達は、意見は無視する方針。
【能力】
精霊や念がこもったモノ(付喪神など)と会話が可能波長が合えば動物とでも。





藤原春幸 [26]
その名の如く華やかで、麗しい左大臣家の長男。
パッと見の雰囲気は「穏やかな」という言葉が似合う貴公子。
だが、外見も性格もそろって傍若無人な母親似。
親の七光りで得た参議だと思われがちだが、周りのお坊っちゃん連中とは`育ち'が違うので、完膚なきまでに相手を叩きのめす(政治的に)。
しょっちゅう犯罪を犯しつつも有能さから、もうすぐ中納言に昇格らしい。
腹黒さと、末っ子への熱狂的なまでの愛情は、 兄弟内でもピカ1。
【能力】
他人の思考・記憶を読み取れる。
ただし、母親の暦様の場合は力の差で無理。





藤原夏幸 [24]
冷酷無慈悲に任務をこなす左大臣家の次男。
両親よりも父方の祖父に似たらしく、あまり余計な事は話さない性格。
母親から受け継いだ身体能力や、格闘センスは兄弟内で飛び抜けているので、彼自身はそれを生かし、裏で動くのを得意にしている。
また、弾正台の大弼(次官)の地位を使って、春幸と共に政敵らを追い落としている役目も担う。
【能力】
変身・透明化出来る。
変身というのは、動物全般。この時には、彼らと会話も可能。





藤原秋幸 [22]
明るく、元気いっぱいな左大臣家の三男。
政治欲でドロドロ・執拗なイジメで神経症になる要因と名高い蔵人所に、五位として勤務する。
積極的な言動や気が強そうな外見に反して、対人関係の立ち回りが上手いのは、苦労人だった(特に娘の事で)母方の祖父に似ているから。
弟に関する事だと人格が崩れる程にはっちゃけるが、普段は自由奔放に生きる母親や父親に「常識的」にツッコミを入れる。
【能力】
鮮明で感覚が本物と錯覚してしまう幻覚を作り出す。
二十人前後なら良いが、大人数相手には苦手。





飆炯斗 [19]
左大臣家に居候真っ最中の、中国と欧州の混血児である好青年。
温厚な彼は、型破りも極めつけという左大臣家での「日常」を前にして、心の中でつっこむ毎日を送る。
本人は悪魔を専門に研究していたが、低級悪魔が「日本という国に悪魔の子孫がいる」と噂しているのを知り、即刻に海を渡るのを決意した。
そして、真冬の都にこじき以下の姿でようやく到着したのもつかの間、空腹・疲れで左大臣家の屋敷前に生き倒れる事に。
それが縁で暦様に頭脳を買われ、冬幸の住み込み家庭教師として今に至る。





藤原暦 [44]
人類最強(恐)の左大臣家北の方。
力が強い事に比例するかのように、外見は二十歳程のままほとんど年をとっていない。
彼女は女とわからない程の長身と博識を持つ。
何をしても様になり、運動神経は人並み外れて良いし、野性的な美形という王子様と遊女達には人気。
桁違いの能力を宿していた為、生まれてすぐに先祖と縁がある上級悪魔の所へと里子に出された。
そこでの教育として、「教養」「学問全般」とここまでならば立派な淑女になっただろうが、「軍事戦略」「戦闘技術」等々、物騒極まりない分野も学び、生来の性格も相まって、『立派な女将軍』へと進化した。
諸事情から日本へ戻った後は、都のならず者達の頭となり、今日も縦横無尽に都を駆け巡る。
【能力】
「気」を使用して物を動かす念動力だが、力が強力な為、相手を気絶させたり、妖・悪魔を滅する事も可能。





藤原節季 [44]
妻子が不思議な力を持っていても、個性と受け取る寛容深過ぎる左大臣のお父さん。
常にホンワカした笑顔で周囲を和ませて、欠点がないと政敵を悩ませるぐらい人望が厚い。
穏やかにも程があると言われるが、お頭最強伝説を作り上げていた暦様を熱烈に口説きまくり、どれだけぶっ飛ばされようが離れなかった末に射止める等、やる時はやる性格。
暦様の趣味に(頼み込んで)付き合って、喧嘩や博打に始まり、悪魔払いに、はては検死まで経験している。
最近では、行動概念・常識が段々と妻に近づいているので、息子(特に三男)にヒヤヒヤされる毎日。




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